2001夜物語 第3夜

『我々はこんな所に来るべきじゃなかったのかもしれない』

 

 

人間が行き着く限りの宇宙がすべて、一欠片の生命も存在しない死の世界だったとき、その二十億光年の孤独を慰め合うときの諦念と希望のマーブルチョコを舐め溶かす酩酊を夢に見たい。

 

 

チョコレートが口の中で溶けるときの、味蕾が一斉に興奮する酩酊、好きだ。